八代拓が声優という職業を本格的に志したのは、高校生の頃でした。何気なく見ていた深夜アニメや洋画の吹き替えにおいて、声だけでキャラクターに命を吹き込み、観客の感情を揺さぶる声優の表現力に強烈な衝撃を受けたことがきっかけです。
両親に夢を打ち明けた際、「大学へ進学してしっかり卒業すること」を条件に応援を取り付け、上京と同時に名門・日本ナレーション演技研究所(日ナレ)に入所しました。平日は大学の講義、週末は厳しいレッスンという過密スケジュールを乗り越え、実力派が多数在籍する大手事務所ヴィムス(VIMS)のオーディションに見事合格します。
デビュー初期は名もない端役やモブキャラクターの収録が続きましたが、現場で先輩声優の背中を見つめながら技術を吸収。泥臭い下積みを経て掴み取ったチャンスが、後の大ブレイクへとつながっていきました。