生國魂神社の起源はきわめて古く、伝承によれば神武天皇が東征の折、石山(現在の大阪城付近)の地に国土の神である生島神(いくしまのかみ)・足島神(たるしまのかみ)を祀ったことが始まりとされている。大地そのものを神体として敬う古代神道の思想が、今なおこの地に息づいているのだ。
安土桃山時代に豊臣秀吉による大阪城築城に伴い、現在の天王寺区生玉町へと遷座されたが、国家の安寧と国土の保全を祈る信仰の根本は揺らいでいない。太古から続く神道の祈りが、現代を生きる私たちの足元を支えているという感覚は、境内を歩くだけで身体全体に伝わってくる。