かつて怪談といえば、夏の風物詩としてテレビの特番や怪談師のステージで語られるものが主流だった。しかし、松原タニシの登場によってその常識は完全に崩れ去った。自らが当事者として事故物件に身を置き、日常の延長線上として怪異を発信するスタイルは、怪談文化に革命をもたらしたと言っても過言ではない。
彼が開拓したこのアプローチは、後進の若手芸人や怪談師たちにも大きな影響を与えており、YouTubeや配信イベントを通じた新しい恐怖表現のフォーマットとして浸透している。日常と地続きにある恐怖をポップに、時に客観的に提示する彼の才能は、今後もオカルト界を牽引し続けるはずだ。