戦艦三笠の歴史を語る上で欠かせないのが、1905年5月27日に勃発した「日本海海戦」です。当時、世界最強と恐れられたロシア帝国のバルチック艦隊に対し、東郷平八郎司令長官率いる大日本帝国海軍の連合艦隊が立ち向かいました。その旗艦として最前線で指揮を執り、奇跡的な完勝を収めた主役こそが三笠でした。
三笠は1900年、当時の最先端技術を結集していたイギリスのヴィッカース社で建造されました。重厚な装甲と優れた火力、速力を兼ね備えた最新鋭の弩級前戦艦として就役し、国の命運を分ける決戦で無数の敵弾を浴びながらも沈むことなく任務を完遂しました。
第一次世界大戦後のワシントン海軍軍縮条約によって廃艦が決まったものの、国民的な保存運動が巻き起こり、1926年に記念艦として横須賀の地に保存されました。第二次世界大戦後の荒廃や解体の危機という数奇な運命を乗り越え、日米の有志や国内外の熱意によって見事に復元され、今日までその勇姿を伝え続けています。