日常の参拝では立ち入ることができない書院や非公開の障壁画など、東本願寺には普段ヴェールに包まれた貴重な文化財が数多く存在する。近年の特別拝観プログラムでは、通常は限られた人物しか目にすることができない歴史的空間が期間限定で公開され、愛好家たちの熱い視線を集めている。精妙な欄間彫刻や金碧障壁画が放つ彩りは、数百年の時を超えて今なお色褪せない。
さらに近年は、現地を訪れる前の予習や遠方からの鑑賞手段としてデジタル展開も加速している。Google Arts & Cultureのデジタルアーカイブでは、高精細画像によって超高精細な美術品のテクスチャーを指先ひとつで観察できる。また、過去に放映された歴史的修復工事の密着取材映像はNHKオンデマンドなどで配信されており、現地を訪れる前にその裏側に触れることで、目の前の建築が持つ立体的な物語をより深く実感できる。