石井大裕アナのキャリアを語る上で欠かせないのが、元プロテニス選手という驚くべきバックボーンです。東京都町田市に生まれ、幼少期から本格的にラケットを握った石井アナは、ジュニア時代から全国屈指のトップランカーとして頭角を現しました。
彼のアスリートキャリアにおける最大の転機となったのが、元世界ランキング4位の松岡修造氏が主宰した「修造チャレンジ トップジュニアキャンプ」への参加です。第1期生として過酷な英才教育を受けた石井アナと松岡修造氏の関係は極めて深く、当時の特番インタビューにおいて石井アナ自身が「テニスの技術だけでなく、生き方そのもの、物事に情熱を注ぐ覚悟を叩き込まれた」と述懐しています。
名門・慶應義塾高等学校から慶應義塾大学法学部へ進学後、大学在学中にプロ登録を果たし、世界各地の国際大会を転戦しました。このジュニア〜プロ遠征期に刻まれた最大の伝説が、後に世界ランキング1位に君臨するロジャー・フェデラー選手との対戦や練習セッションです。世界最高峰の球筋とメンタリティを肌で体感した経験が、現在のアスリート取材における深い共感力と鋭い質問力の土台となっています。
しかし、度重なる大怪我(左肩の故障など)に見舞われ、惜しまれつつも現役引退を決断。その後、「世界で戦う日本のアスリートの熱量を自分の言葉で伝えたい」という強い志を抱いてTBSに入社しました。実兄である石井大貴氏も元実業団テニス選手(東レ所属)であり、兄弟そろって日本のトップレベルで鎬を削った筋金入りのスポーツ一家です。