近年の神奈川県公立高校入試における市ヶ尾の倍率動向を見ると、最終倍率で1.30倍〜1.55倍という高い数値を記録し続けています。県内の普通科公立高校の中でもトップクラスの倍率の高さであり、志願変更後であっても大きく倍率が下がらない点が特徴的です。
この市ヶ尾高校の倍率推移が高水準を維持し続ける背景には、大きく分けて3つの構造的要因が存在します。
第1に、「特色検査を実施しない公立上位校」という立ち位置です。横浜翠嵐高校や川和高校、希望ヶ丘高校といった学力向上進学重点校・エントリー校では難度の高い特色検査が課されますが、市ヶ尾高校は学力検査5教科+調査書のみで選抜されます。「特色検査には不安があるが、偏差値60以上の進学校に進みたい」と考える優秀な学力層が集中する構造が生まれています。
第2に、東急田園都市線「市が尾駅」から徒歩約10分という抜群の交通アクセスと、治安が良く落ち着いた青葉区の住環境です。横浜市内のみならず、川崎市北部や相模原方面からの通学利便性も高く、広域から受験生を集める要因となっています。
第3に、後述する全国大会常連の部活動実績や、明るく自主性を重んじる校風が生徒・保護者の双方から高い支持を得ている点です。これらの要因が相乗効果を生み、激戦が常態化しています。