歌手「AVA」として一世を風靡した時代から、スクリーンを支配する女優への華麗なる転身。だがその裏には、泥臭いまでの役作りがあった。
カンヌ国際映画祭を沸かせた『別れる決心』で見せた静謐な芝居、そしてゾンビが蔓延る荒廃した世界を生き抜く母親を演じ切った『新感染半島 ファイナル・ステージ』。作品ごとに全く異なる顔を見せるそのカメレオンぶりは、世界の映画人たちからも高い評価を受けている。作品のスケール感に負けない圧倒的な力強さと、細部まで計算し尽くされた繊細な表現の同居。それこそが、世界を魅了してやまない彼女の怪演力の源泉だ。