逮捕の影響が最も深刻な形で直撃しているのが、グローバル展開を予定していたNetflixの超大作クライムサスペンス映画だ。すでに撮影の大半を終え、数ヶ月後の世界独占配信に向けてポストプロダクションが進んでいた矢先の事件である。巨額の製作費を投じたビッグプロジェクトだけに、公開中止やお蔵入りとなれば制作委員会およびプラットフォーム側の受ける打撃は計り知れない。
法的な損害賠償や違約金の請求問題も現実味を帯びてきた。外資系配信サービスとの契約には、出演者のコンプライアンス違反に対する厳格なペナルティ条項が盛り込まれているのが通例だ。撮り直しに伴う追加キャストのギャランティ、スタジオ再確保の費用、公開延期によるプロモーション損害などを合算すれば、違約金は軽く数億円規模に達するとの試算もある。所属する芸能プロダクション幹部は連日、対応に追われ憔悴しきっている。