彼女の表現の根幹を語る上で欠かせないのが、生の板の上で培われた強靭な身体性と表現力だ。熱狂的な支持を集める2.5次元舞台において、キャラクターの内面を徹底的に掘り下げ、原作ファンをも息をのませる立体的な人物像を立ち上げてみせた。その再現度の高さと感情の爆発力は、単なるキャラクター再現の枠を軽々と飛び越えていた。
さらに、ストレートプレイを中心とする本格的な舞台演劇への出演を重ねることで、彼女の演技力はより多層的な深みを獲得していく。空間の空気圧を操るような発声、共演者と火花を散らす即興的対話。劇場という逃げ場のない空間で鍛え抜かれた確かな基礎があるからこそ、カメラの前でも揺るぎない説得力を放つのだ。