石破茂氏といえば、防衛通・軍事マニアとしての顔が広く知られているが、実は日本のサブカルチャー全般に対する深い造詣を持つ。自衛隊の装備品に関する知識にとどまらず、プラモデル制作の腕前は玄人裸足。創作物に対する並々ならぬ敬意を日頃から抱いていた。
巨匠・鳥山明氏が生み出した『ドラゴンボール』という世界的コンテンツ。その中の登場人物である魔人ブウを演じるにあたり、作品の世界観を壊してはならないというリスペクトが徹底されていた。自由民主党の幹部という立場でありながら、オタク文化の魅力を心から理解し、尊重する姿勢が随所に見られた。
政治の世界では時に「大衆迎合」と批判されかねないパフォーマンスだが、彼の真摯なオタク魂が伝わったことで、ファン層からも温かい好意をもって受け入れられた。単なるパフォーマンスを超えた、作品への敬意がそこには存在していた。