2009年8月2日、日本中に激震が走る事態が発生します。六本木ヒルズの高級マンション一室で、押尾学が知人女性とともに合成麻薬MDMAを摂取し、女性が容態を急変させて死亡する事件(いわゆる押尾学事件)が明るみに出ました。押尾は麻薬取締法違反および保護責任者遺棄致死罪の容疑で逮捕・起訴されるに至ります。
事件の一報を受け、矢田亜希子は事件発覚からわずか数日後の2009年8月7日に所属事務所を通じて電撃離婚を発表しました。公表されたコメントにおいて、矢田は「彼の女性関係や価値観の違いからすでに別居状態にあり、離婚の話し合いを進めていた最中の出来事でした」と明かし、事件に対する深い失望と被害者遺族への真摯な謝罪の意を表明しました。
この離婚劇において特筆すべきは、矢田亜希子が「慰謝料および養育費の請求を一切放棄した」という点です。芸能関係者の証言によると、矢田側は「一切の金銭的な関係を断ち切り、息子との生活から元夫の痕跡を完全に排除する」という強い決意のもと、慰謝料ゼロでの即時合意を求めたとされています。自身の女優生命を揺るがす甚大な風評被害を受けながらも、一切の金銭的援助に頼らず自力で息子を育てる道を選んだこの決断は、彼女の覚悟の強さを物語っています。