二人の関係性を語るうえで欠かせないのが、日本の商業演劇界を牽引してきた劇団四季の元トップと宝塚歌劇団の伝説的トップ娘役という贅沢すぎる共演の歴史です。
二人が舞台上で強烈な印象を残した代表作として、まず挙げられるのが2014年初演のミュージカル『レディ・ベス』です。花總まりが演じる若き日のエリザベス1世と、石丸幹二が演じた家庭教師ロジャー・アスカムの間には、知性と情愛が交錯する師弟愛が描かれ、観客の心を深く揺さぶりました。さらに2018年の『シークレット・ガーデン』では、心を閉ざした偏屈な伯父アーチボルド(石丸)と、彼が生涯愛し続けた亡き妻リリー(花總)として共演。幻想的なデュエットで劇場を包み込み、多くのミュージカルファンに「これ以上ない理想のペア」と確信させました。
また、検索ワードとして頻出する「石丸幹二 花總まり エリザベート」という組み合わせにも興味深い背景があります。花總まりといえば、1996年の宝塚初演から東宝版に至るまで長年タイトルロールを演じ続けた「生ける伝説のエリザベート」です。一方の石丸幹二も東宝版においてトート(黄泉の帝王)を重厚に演じ切った実績を持ちます。二人が同作の本公演でトートとエリザベートとして直接対峙したシーズンこそ限られているものの、ミュージカル界の頂点として双璧をなす存在感が、ファンの脳内で「エリザベートで結ばれた二人」という象徴的なイメージを強固に定着させました。