なぜ『Green Rain』はこれほどまでに感情を揺さぶるのか。その核心は、SHINeeというグループが持つ圧倒的なボーカル表現力にあります。
特にリスナーの心を捉えて離さないのが、メインボーカルであるジョンヒョンのエモーショナルな歌声です。サビのクライマックスで響き渡る突き抜けるようなハイトーンボイスと、感情を絞り出すような力強いフェイクは、楽曲にドラマチックな推進力を与えています。
さらに、オニュの包み込むような温かい美声、Key(キー)のスタイリッシュで歯切れの良いボーカル、ミンホの誠実で落ち着いた中低音、そしてテミンの透明感あふれるクリアな歌声が絶妙なバランスで絡み合います。5人それぞれの声質が持つ個性がひとつの物語を紡ぎ出し、単なるユニゾンにとどまらない極上のコーラスワークを完成させています。
当時の音楽番組やコンサートのライブ映像を振り返ると、激しいステップを踏みながらも一切ブレない生歌のクオリティに驚かされます。口パクが珍しくなかった当時のK-POP界において、完璧なピッチと生の感情を乗せて歌い上げるSHINeeの実力があったからこそ、『Green Rain』は本物の名曲として歴史に刻まれました。