シング・シング・シング徹底解剖!吹奏楽で愛される理由と演奏の真実

シング・シング・シング徹底解剖!吹奏楽で愛される理由と演奏の真実

シング・シング・シング徹底解剖!吹奏楽で愛される理由と演奏の真実の要点や背景を丁寧にまとめました。全体像を一目で把握できます。

「演奏してみたい」という憧れの一方で、バンド関係者を悩ませるのがシング・シング・シングの演奏難易度です。一般的なポップスステージの曲目感覚で手を出すと、練習の初期段階で破綻をきたすケースが後を絶ちません。

現場のプレイヤーたちが直面する2大難関が、ドラムソロとクラリネットソロです。

まずドラムパートは、伝説のドラマーであるジーン・クルーパ(Gene Krupa)のスタイルを再現することが求められます。ハイハットで正確に2拍・4拍を刻み続けながら、両手でフロアタムとスネアを連打し、音量のダイナミクス(ピアニッシモからフォルティッシモまで)をコントロールしなければなりません。体幹の強さと絶対的なテンポキープ力が要求され、ドラマーが力尽きるとバンド全体の推進力が完全に消失してしまいます。

続いてクラリネットパートに課せられるのは、最高音域(ハイF〜ハイG以上)を突き抜ける音圧と、ジャズ特有のクラリネットソロのグリッサンド(音を滑らかにずり上げる奏法)です。クラシックの端正なアンブシュア(口の形)だけでは表現しきれない「下唇のコントロールと息のスピード」が必須となり、木管セクションの花形でありながら最大のプレッシャーを背負うことになります。

橋本 菜々子
著者

橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。