時代を変えた裸の真実!銀幕と写真集が放つ昭和カルチャーの衝撃

時代を変えた裸の真実!銀幕と写真集が放つ昭和カルチャーの衝撃

時代を変えた裸の真実!銀幕と写真集が放つ昭和カルチャーの衝撃を徹底追究! 読者が気になる 情報と解説を凝縮して配信します。

1970年代初頭、テレビの急速な普及によって観客を奪われた日本映画産業は、かつてない存亡の危機に瀕していた。その崖っぷちで日活株式会社が下した決断が、映画史に残る「日活ロマンポルノ」への完全転換である。10分に1回のベッドシーンという最低限の商業的制約さえ守れば、監督には完全な表現の自由が与えられた。この過激なシステムが、結果として若手映像作家たちの牙城を生み出すことになる。

低予算と短い撮影期間という過酷な条件は、皮肉にも映像作家たちの創意工夫を極限まで研ぎ澄ませた。日活ロマンポルノの現場からは、後に日本映画界を牽引する名匠たちが次々と巣立ち、アヴァンギャルドな映像技法や濃密な人間ドラマが次々と試みられた。女性を単なる客寄せの道具として描くのではなく、社会の底辺でしたたかに生きる自立した人間として描き出した点に、今なお色あせない先駆性がある。

対する東映株式会社も黙ってはいなかった。「ピンキー・バイオレンス」と称される苛烈なアクション路線を敷き、荒々しいエネルギーに満ちたエクスプロイテーション映画を量産。権力への反逆と肉体の解放を結びつけた東映のアプローチは、映画館を熱狂の渦に巻き込んだ。映画会社大手二社が繰り広げたこの過激な実験は、映画という表現形式の底力を証明する痛快な逆転劇だった。

石川 優花
著者

石川 優花

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。