彼女のアナウンサーとしてのキャリアは、公共放送であるNHKから始まった。東京大学卒業という華やかな経歴に甘んじることなく、現場で足を使った丁寧な取材と、徹底した下調べで番組づくりに深く関与してきた。
特に『NHKニュース7』などの主要な報道番組でメインキャスターを務めた経験は、彼女の仕事に対する姿勢を決定づけた。災害時や緊迫したニュース現場においても慌てることなく、正確かつ明瞭に事実を伝える声のトーン。過度な感情移入を避けつつも、被災者や当事者の痛みに配慮した語り口は、全国の視聴者から高い評価を受けた。NHK時代に培われたこの「言葉の重み」と客観的な視点こそが、彼女のキャスター人生における揺るぎない土台となっている。