水石亜飛夢の俳優人生は、若手登竜門の頂点とも言える作品群で鮮烈な足跡を残すことから始まりました。
本格的な俳優デビューを飾ったのは、2012年のミュージカル『テニスの王子様』2ndシーズン(通称:テニミュ)です。彼が演じたのは、常勝・立海大附属中学校の「三強」の一角である柳蓮二役でした。当時まだ16歳という若さでありながら、冷静沈着な「参謀」としての佇まい、鋭い眼光、そして長身を活かした美しいフォームを完璧に具現化し、熱狂的な2.5次元舞台ファンを驚嘆させました。
その後、2014年には雨宮慶太監督が手掛けるハイエンド特撮ドラマ『牙狼〈GARO〉-魔戒ノ花-』において幻影騎士・クロウ役に大抜擢されます。魔戒剣と手裏剣を用いた高度なワイヤーアクションや、寡黙ながら熱い信念を秘めた騎士の葛藤を繊細に表現し、特撮ファンやアクション映画関係者にその類まれな身体能力を強く印象付けました。
さらに2017年の実写映画『鋼の錬金術師』では、フルCGで描かれる弟アルフォンス・エルリックのモーションキャプチャーおよび声(声優)を担当。現場で主演の山田涼介らと生身で掛け合いを行いながらキャラクターに命を吹き込み、卓越した声の演技力と表現力の幅広さを証明しました。
そして彼の名を全国区のお茶の間に轟かせたのが、2026年から2026年にかけて放送されたスーパー戦隊シリーズ第44作『魔進戦隊キラメイジャー』の押切時雨/キラメイブルー役です。劇中では「クールでストイックな人気イケメンアクション俳優」でありながら、内面では極度の見栄っ張りで、時に頭に万力(マンリキ)を挟まれたまま戦うなど、シリアスと抱腹絶倒のギャグを完璧なバランスで演じ切りました。「時雨兄貴」の愛称で日曜朝のX(旧Twitter)トレンドを毎週のように席巻した怪演は、彼のコメディセンスと役者としての懐の深さを決定づけました。