堀川沿いに広がる那古野エリアは、かつて名古屋城下の商業を支えた物流の要所だった。大火から家財を守るために作られた頑牢な土蔵群は、いま「四間道町並み保存プロジェクト」をはじめとする官民一体の取り組みによって、個性的な飲食店やギャラリーへと鮮やかに生まれ変わっている。
その中心で圧倒的な存在感を放つのが、築数十年を経た蔵をリノベーションしたこの店だ。純喫茶・喫茶店が育んできた社交場の空気を受け継ぎながら、ロフト風の2階席やカウンターなど立体的な構造でモダンな陰影を演出する。窓から差し込む自然光が木肌を照らし、訪れる者に時間の流れを忘れさせる。