四日市市の歴史を語る上で避けて通れないのが、高度経済成長期の負の遺産である「四日市ぜんそく」です。1960年代、急速なコンビナートの操業によって深刻な大気汚染が発生し、多くの市民が健康被害に苦しみました。その後、住民による公害訴訟や行政・企業の抜本的な排煙脱硫装置導入などの対策が進められ、四日市市は環境改善に向けた先進的な技術を確立していきました。
こうした公害克服の歴史を経て青空を取り戻した四日市コンビナートは、現代では全国屈指の「工場夜景の聖地」として新たな観光価値を生み出しています。
林立するプラント、蒸気とパイプラインが織りなす幾何学的な美しさ、煌々と輝くナトリウムランプの光芒は、写真愛好家や観光客を惹きつけてやみません。海上から幻想的なプラント群を眺める「夜景クルーズ」や、地上約100mの展望室から大パノラマを見渡せる四日市港ポートビル(うみてらす14)など、夜景観賞のインフラも高い評価を得ています。