寺尾聰『ルビーの指環』コード進行の秘密と簡単ギター弾き語り徹底解説

寺尾聰『ルビーの指環』コード進行の秘密と簡単ギター弾き語り徹底解説

寺尾聰『ルビーの指環』コード進行の秘密と簡単ギター弾き語り徹底解説にまつわる役立つ知識を詳しく紐解きます。

『ルビーの指環』が持つ洗練された響きの根幹には、ジャズやフュージョンの語法を大胆に取り入れたコード進行の妙技が存在します。一般的な歌謡曲にありがちなストレートなマイナー進行にとどまらず、巧みなテンションノートとドミナントモーションが織り込まれている点が特徴です。

原曲のキーはEm(ホ短調)で構成されています。Aメロでは、ベースがルート音を維持したまま上部コードが変化する「ペダルポイント」の手法や、哀愁を引き立てるEm → EmM7 → Em7 → Em6といったクリシェ進行のニュアンスが漂います。これにより、静かに立ち込める煙草の煙のような陰影と大人のダンディズムが表現されています。

サビ展開では、ポピュラー音楽の王道である「4度進行(サークル・オブ・フィフス)」が顔を覗かせます。Am7 → D7 → GM7 → CM7 → F#m7-5 → B7 → Emという流麗な流れは、哀愁を帯びながらも決して重くなりすぎない、都会的なドライブ感を生み出す推進力となっています。アレンジャーの井上鑑が施したこの卓越したハーモニー設計こそが、40年以上経過した現在も色褪せない輝きを放ち続ける最大の理由です。

鈴木 陽菜
著者

鈴木 陽菜

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