日常的によく使われる「苦難(くなん)」と「艱難辛苦」には、どのような使い分けがあるのでしょうか。両者の違いを明確にすることで、表現の解像度が上がります。
「苦難」は、苦しい境遇や災難といった客観的な事態そのものを指す場合が多く、一時的なトラブルに対しても使われます。例えば「予期せぬ苦難に見舞われた」という表現は、外的要因によるアクシデントを指すのに適しています。
対して「艱難辛苦」は、幾重にも連なる試練と、それに立ち向かい耐え忍ぶ当事者の主観的な労苦・精神的プロセスを強く含みます。短時間のハプニングではなく、長期間にわたって目的を果たすために味わう苦悩や奮闘を表現する際に選ばれるのが特徴です。