永田町における実態評価と、有権者やネットコミュニティにおける受け止めには大きな乖離が見られます。政治記者の間では「高市氏と教団の関係は、他の議員に見られたような構造的癒着とは一線を画す軽微なもの」という見解が定着しています。しかし、ひとたびネット世論や対立政党からの追及に晒されると、そのニュアンスは容易に掻き消されます。
大手掲示板やSNS、知恵袋などの投稿を分析すると、世論は明確に二極化しています。
批判的な層からは「たとえ認識がなかったとしても、教団系雑誌に対談で出たこと自体が広告塔としての役割を果たした」「保守派を名乗るなら、反共を掲げる団体の素性を警戒すべきだった」という厳しい責任論が噴出します。一方、擁護的な支持層からは「20年以上前の単発対談を針小棒大に取り立てて批判するのは筋違い」「政策協定も資金提供も受けていないのだから、他の癒着議員と同列に扱うべきではない」という声が多数を占めます。
この世論の分断は、自民党総裁選における党員票や国会議員票の動向にも影響を与えました。クリーンな政治姿勢を重視する無党派層や慎重派の議員にとって、過去の接点は野党からの格好の攻撃材料になり得ると警戒され、支持獲得の広がりを阻む一定の心理的ブレーキとして働いたことは否めません。