クリスタルキングを語る上で欠かせないのが、重厚な低音を担当したムッシュ吉崎との圧巻のツインボーカル体系だ。ハイトーンの田中昌之と、ディープな低音のムッシュ吉崎という対極のボーカルコンビネーションは、1970年代後半の日本のロックシーンに革命をもたらした。
1979年にリリースされた『大都会』は第18回ヤマハポピュラーソングコンテストでのグランプリ受賞をきっかけにミリオンセラーを達成。さらに1984年、爆発的ヒットを記録したTVアニメ『北斗の拳』の主題歌『愛をとりもどせ』は、今なお語り継がれる伝説のアニメソングとなった。二人の声が交錯する圧倒的なダイナミズムは、日本のポピュラー音楽史に金字塔を打ち建てたと言える。