ネット上のQ&AサイトやSNSでは、「外れないときは下からマイナスドライバーを差し込んでテコの原理で持ち上げればいい」といった乱暴なアドバイスが見受けられますが、これは極めて危険です。敷居のヒノキやスギの木目を破壊するだけでなく、雪見障子の下部に組み込まれた薄いガラスに局所的な応力が集中し、粉砕・飛散して大ケガを負う事故につながります。
【プロの結論】自分で作業すべき人・専門業者に任せるべき人の判断基準
本作業を行うにあたり、明確な判断基準を持っておくことが建具を長く愛用するための鍵となります。
【DIYで安全に対応できる人】
・本体を持ち上げた際、わずかでも上下にカタカタと動くアソビ(1mm以上の隙間)が確認できる場合。
・2人以上で作業でき、ガラスの重さを支えながら落ち着いて水平を保てる環境がある場合。
【速やかに建具店・職人へ相談すべき人】
・ジャッキ等で鴨居を少し持ち上げても木枠が一切動かず、構造材ごと完全に噛み合っている場合。
・障子枠自体に著しい菱形の歪みが生じており、左右の隙間が斜めに開いてしまっている場合。
・組み込みガラスが割れていたり、押さえ縁が経年劣化で腐食・固着している場合。