インターネット上のコミュニティにおいて、プロ野球選手のステータスに関するデマや誤認が拡散する現象は珍しくありません。中村稔弥に関しても、いくつかの誤解が重なり合って「育成契約」「重傷」という噂が形成されていました。
第1の誤解は、「ソフトバンク=故障者は即育成落ち」というパブリックイメージの過剰適用です。ソフトバンクはリハビリ施設が充実している反面、支配下枠70名を柔軟に運用するため、長期離脱者を育成選手契約に切り替えるケースが他球団より目立ちます。そのため、「しばらく一軍で見かけない=育成契約に落とされた」と短絡的に結びつけてしまうファンが後を絶ちませんでした。
第2の誤解は、「同姓・類似名の選手との混同」です。プロ野球界には「中村」姓の選手が多く在籍しており、育成契約から支配下登録を勝ち取った選手や、手術を経験した他球団の投手のニュースと情報が混濁した形跡が見受けられます。
報道各社の取材データを見ても、中村稔弥は一度も育成契約を締結しておらず、常に一軍昇格の権利を持つ支配下登録枠を死守しています。ネット上の不確かなまとめ情報に惑わされることなく、球団の一次発表を確認することが重要です。