松島海岸の市街地エリアには、伊達文化の粋を集めた貴重な歴史的建造物が密集しています。なかでも必ず訪れたいのが、国宝・瑞巌寺とシンボリックな五大堂です。
瑞巌寺は828年に慈覚大師円仁によって開山されたと伝わる古刹で、現在の豪壮な社殿は仙台藩祖・伊達政宗が1609年に5年の歳月をかけて完成させました。桃山美術の粋を極めた本堂の金箔障壁画や精巧な欄間彫刻は圧巻の一言。政宗が抱いた美意識と格式の高さを今に伝えています。
一方、海に突き出た小島に佇む「五大堂」は、坂上田村麻呂が建立し、こちらも政宗が再建した重要文化財です。五大堂へ渡る赤い太鼓橋は「すかし橋」と呼ばれ、足元の板の隙間から下の海面が丸見えになる構造をしています。これには「五大堂へ参拝する際、足元をしっかり見つめて気を引き締め、心身ともに乱れのない状態で祈りを捧げる」という深い仏教的教えが込められています。