今後、松屋がみそ汁の完全有料化を全国展開する可能性はあるのでしょうか。外食産業を取材する専門家の視点から分析すると、「少なくとも現行の主力メニューにおいて、突発的な全国一斉有料化に踏み切る可能性は極めて低い」と結論付けられます。
北海道の実験で痛烈な教訓を得た松屋フーズは、みそ汁を有料化するくらいであれば、牛めしや定食の本体価格を数十円引き上げるか、深夜料金やトッピングの価格改定で全体の粗利を確保する戦略を選択しています。みそ汁を削ることは、同社にとって自らの看板を下ろすことに等しい自殺行為だからです。
ただし、今後のインフレ動向によっては、具材のさらなる軽量化や、スープマシンによる抽出の効率化、あるいは「具沢山の豚汁(有料)」への変更をより魅力的にアピールするアップセル戦略が強化されることは確実視されます。利用者は、以下の判断基準を持って松屋を活用するのが賢明です。
【利用者の判断基準:向いている人・おすすめできない人】
- 松屋を最大限お得に活用できる人:
- 基本的に「店内飲食」をメインで利用する人(無料みそ汁の恩恵をフルに享受可能)。
- 牛めしだけでなく、カレーや焼肉定食など、汁物があってこそ引き立つメニューを愛好する人。
- 追加料金を払わずに、最低限の温かい食事環境を整えたいコストパフォーマンス重視の人。
- 利用時に注意・再考が必要な人:
- 「テイクアウト(お持ち帰り)」を主軸に考えている人(みそ汁がつかないため、吉野家やすき家の持ち帰りセットやクーポン施策と比較検討すべき)。
- 野菜たっぷりの豚汁や、貝汁など具沢山の高品質な汁物をデフォルトで求めている人(松屋の無料みそ汁はあくまでシンプルな構成のため、最初から豚汁変更を前提とする必要がある)。