ここで混同されがちなのが、シアトル・マリナーズとの契約に含まれていた「後払い(デファード・ペイメント)」の存在だ。
イチローは現役時代の契約において、年俸の一部を引退後に受け取る形で合意している。この総額は2500万ドル(約37億円)規模にのぼり、彼が59歳になる2032年まで、毎年一定額がマリナーズから支払われ続ける。
これは球団との個別契約であり、MLB全体が保証する「年金」とは全くの別物だ。つまり、イチローはマリナーズからの分割払いと、MLBからの公的年金の「二階建て」で老後資金を構築していることになる。