数年前のパンデミック期には、家族に発熱者が出た時点で「即自宅待機」が鉄則だった。しかし、ハイブリッドワークの定着を経て、多くの企業がオフィス回帰へと舵を切った2026年、現場の空気は一変している。出社率のノルマが課される中、微熱程度の家族を家に残して満員電車に飛び込む会社員は少なくない。
ある大手メーカーに勤務する30代男性は、「妻がインフルエンザA型に感染したが、自分は無症状。休めばプロジェクトが滞るため、黙って出勤した」と明かす。このような「ステルス出社」は、職場のクラスター感染を引き起こす引き金になりかねない。