「スマホのパスコードがわからない。」遺族が最初に直面する壁がこれだ。現代人の生活は、銀行口座からサブスクリプションサービス、SNSに至るまで、すべてがスマートフォンの画面の向こう側に格納されている。本人が亡くなった後も課金が続くサブスクリプションや、ネット銀行の暗証番号が不明なために遺産相続手続きが滞るケースが多発している。
対策として注目されているのが、生前にデジタルデータを整理する「デジタル終活」だ。信頼できる親族にだけパスワードの在処を伝えるツールや、一定期間アクセスがない場合に自動的にアカウントを削除・移行するクラウドサービスの利用者が急増している。何もしないまま逝くことは、遺族に金銭的・精神的な負担を強いる最大の要因になりかねない。