監督やプロデューサーといった制作陣が、こぞって彼らを起用したがるのには明確な理由がある。それは「現場での圧倒的な計算しやすさ」と「作品の格調を高める力」だ。限られた予算と過密な撮影スケジュールのなかで、一発でOKテイクを出せる40代のベテランは、現場の救世主に他ならない。
また、彼らは主役のスター俳優には出せない「生々しい生活感」や「狂気」をスクリーンに持ち込む。どれだけ突飛な設定のドラマであっても、彼らが画面に登場した瞬間に、物語が急に現実味を帯びて動き出す。主役を喰うほどの怪演を見せながらも、決して作品の調和を崩さないバランス感覚こそが、彼らの最大の武器なのだ。