タトゥーを入れると決めたときは、誰しも気分が高揚している。デザインを考え、彫り師を選び、予約を入れるまでは高揚感が勝る。しかし、当日が近づくにつれて現実に引き戻される。「本当にこのデザインでいいのか」「一生消えないが後悔しないか」という自問自答が始まるのだ。
特に初めてタトゥーを入れる人にとって、針が皮膚を刺す痛みへの恐怖は想像を絶する。ネットで痛みのレベルを検索し、ネガティブな情報に触れるうちにパニックに陥るケースは珍しくない。結果として、予約日の朝に「どうしても行く勇気が出ない」と、布団の中でキャンセルのメッセージを送る、あるいはそのまま連絡を絶ってしまうのだ。