警察や高速道路交通警察隊による現場検証が進む中、今回の新名神の事故原因として浮かび上がっているのが、前方不注意や漫然運転に伴う激しい追突です。高速道路における重大事故の多くは、渋滞末尾や減速中の車列に対し、後続の車両がノーブレーキに近い状態で突っ込むケースが後を絶ちません。
特に危険度が高いのが、長大トンネルが連続する暗所区間です。新名神のトンネル内事故は、明暗の急激な変化による視界の眩惑(ブラックホール・ホワイトホール現象)や、閉鎖空間での車間距離の錯覚が引き金となりやすい特徴を持っています。トンネル内部は路肩が狭く、衝突した車両が本線を塞ぐため、後続車による多重追突へと瞬時に発展します。
さらに、物流の大動脈である新名神では、深夜から早朝にかけて大型車両の混入率が極めて高くなります。新名神での大型トラック事故は、車両重量の重さから制動距離が長くなり、乗用車を巻き込んだ場合に生存空間を一瞬で奪い去る要因となります。ドライバーの過労や体調急変、自動ブレーキ技術の過信など、複合的な要素が背景に存在していることも見逃せません。