スギやヒノキといった樹木花粉と比べ、イネ科花粉の症状には明確な特徴が存在します。粒子がスギよりも細かく気道深くまで入り込みやすいため、鼻づまりだけでなく「喉のイガイガ感」「咳」「気管支の違和感」が強く出やすい傾向にあります。さらに5月の花粉症で目のかゆみが激しくなる点も顕著で、充血や結膜の腫れを訴える受診者が急増します。
警戒すべきは、雑草ならではの「身近すぎる生息域」です。カモガヤ花粉の飛散時期は5月から6月にかけてピークを迎えますが、スギのように数十キロも風に乗って飛散するわけではありません。カモガヤの飛散距離は数十メートルから数百メートル程度と局所的です。
つまり、毎日の通勤・通学路、ジョギングコース、公園、堤防沿いといった生活動線そのものが曝露エリアになります。知らず知らずのうちに草むらの真横を通過し、高濃度の花粉を直接吸い込むことで、5月のアレルギーで鼻水が止まらない深刻な状態を引き起こしています。