文房具好きにとって、このミュージアムショップはまさに宝の山だ。葛飾北斎が描いた無数のスケッチや指南書『北斎漫画』からユーモラスな人物や動植物のポーズを抜き出したステーショナリーは、見る者の思わず頬を緩ませる。
北斎が愛用した「ベロ藍(プルシアンブルー)」の色合いを厳密に調色したオリジナル万年筆インクや、上質な和紙を用いたブロックメモ、細密な線画を金箔押しで表現したマスキングテープなど、机の上の実用品でありながら知的好奇心を強くくすぐるアイテムが揃う。手紙を書く、メモを取るという何気ない日常の動作が、江戸の絵師たちの息遣いと結びつく贅沢な体験がここにある。