スナメリとは?イルカとの決定的な違い3選と背びれがない衝撃の理由

スナメリとは?イルカとの決定的な違い3選と背びれがない衝撃の理由

スナメリとは?イルカとの決定的な違い3選と背びれがない衝撃の理由についての最新情報をお届けします。

スナメリ(学名:Neophocaena asiaeorientalis)は、哺乳綱偶蹄目(鯨偶蹄目)ネズミイルカ科スナメリ属に分類される世界最小級の小型鯨類だ。生物学上、クジラとイルカに明確な境界線はなく、一般に成体の体長が約4メートル未満のものを「イルカ」、それ以上を「クジラ」と呼び分けている。その分類において、スナメリはネズミイルカ科の代表的な種として位置づけられている。

成体の体長は約1.5メートルから2.0メートル、体重は30キロから50キログラム程度にとどまる。生まれたばかりの幼獣は体長約70〜80センチメートル、体重5キロ前後と人間の乳幼児に近いスケール感だ。バンドウイルカのような大型のイルカが体長3メートル・体重300キロ近くに達することと比較すると、いかにコンパクトな体躯であるかがよくわかる。

野生下における平均寿命はおよそ20〜25年と推定されている。頭部には「メロン」と呼ばれる脂肪組織が発達しており、ここから高周波のクリック音(超音波)を発射して周囲の状況を把握するエコロケーション(反響定位)を駆使する。視界の濁りやすい浅瀬や内湾でも、濁った海水に惑わされることなく、主食となるカタクチイワシ、イカナゴ、小エビ、スルメイカなどを正確に捉えて捕食する高度なハンティング能力を備えている。

和名である「スナメリ」の由来には諸説あるが、海底の砂地に潜む小魚や甲殻類を捕食する際に「砂を滑るように泳ぐ」「砂を舐めるようにして獲物を探す」様子から名付けられたとする説が有力だ。瀬戸内海周辺では古くから「スナノウオ」「ゼゴ」「ナミト」といった地方名で呼ばれ、漁師の間では豊かな海のシンボルとして親しまれてきた歴史を持つ。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。