メイクは武装だ、とよく言われる。自分を守るための鎧であり、なりたい自分になるための魔法だ。Mattにとってのメイクも、社会や他人の目から自分を保護し、同時に自己を表現するための最強のツールだったはずだ。だからこそ、その鎧を脱ぐことには大きな葛藤があっただろう。
しかし、ありのままの自分を晒すことは、決して敗北ではない。むしろ、自分のすべての側面を愛し、コントロールできているという強い自己肯定感の現れだ。彼が示したのは、メイクをすることの自由と、メイクをしないことの自由、その両方を手に入れた人間の強さだ。