太平洋全域の海底でいま、急激な地殻膨張と微小地震群が異常な密度で発生している。気象庁が公表した最新の海洋観測レポートと、国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)が展開する海底ネットワークの解析データによると、複数の深海カルデラ直下で巨大なマグマ溜まりが急速に増圧している事実が浮き彫りになった。
音響波観測システムが捉えた低周波微動は、マグマが深海床を突き破る直前の前兆挙動と酷似している。もしこの海域で破局的な大噴火が起きれば、噴煙柱が海面を突き抜けるだけでなく、急激な海底地形の崩落によって数メートル規模の水位変動が日本列島の太平洋沿岸全域を襲う計算となる。気象庁やJAMSTECの研究チームは、従来の想定を超える速度で蓄積されるエネルギーに対して厳重な注意を呼びかけている。