電子部品製造業のなかでトップを走る株式会社村田製作所との比較は、同社の立ち位置を把握するうえで欠かせない。村田製作所が圧倒的なスケールメリットと幅広いラインナップで市場を支配するのに対し、同社は特定の大容量・極小化領域で尖った技術力を発揮してきた。規模の比較では不利に見えるが、尖端分野での限界突破能力こそが同社の強みだ。
小型化・高密度化をめぐる技術レースは年々激しさを増している。原材料の微粒子化や焼成技術の差が製品の信頼性を左右するため、参入障壁は極めて高い。同社は独自の材料技術を武器に、競合の追随を許さないニッチトップ製品を投入し続けており、シェア逆転に向けた布石を着々と打っている。