池袋駅東口を出て横断歩道を渡ると、甘いパンの香りと共に重厚なレトロ看板が出迎えてくれます。タカセが創業したのは1920年(大正9年)。初代がこの地でパンの製造販売を開始して以来、関東大震災や東京大空襲といった数々の苦難を乗り越え、池袋の復興と発展を見守り続けてきました。
全国展開する大手カフェチェーンや最新トレンドのスイーツ店がひしめく激戦区・池袋において、なぜタカセはこれほどまでに熱烈な支持を維持しているのでしょうか。その根底にあるのは、「手作りの温かみ」と「時代に流されない普遍的な価値」です。保存料を極力使わず、職人が粉から仕込む伝統のパンや洋菓子は、世代を超えて「いつ訪れてもほっとする味」として親しまれています。
さらに、1棟丸ごと自社ビルという強みを活かし、テイクアウトから優雅な喫茶、しっかりとした食事まで、幅広いニーズを受け止める都市型オアシスとして機能している点も、競合には真似できない独自の強みとなっています。