タラップとは?語源の意外な真相と航空・建築現場で選ばれる理由

タラップとは?語源の意外な真相と航空・建築現場で選ばれる理由

タラップとは?語源の意外な真相と航空・建築現場で選ばれる理由について押さえておきたい 理由を分かりやすい構成で解説いたします。

交通機関だけでなく、建築・土木工事の現場においてもタラップは欠かせない基幹設備です。工事現場では、作業床や足場各層を行き来するための設備を総称して仮設昇降設備タラップと呼びます。

建設現場におけるタラップは、大きく以下の2種類に大別されます。

  • 固定式タラップ:工場、ビルの屋上、塔屋、地下ピット、点検用マンホールなどに恒久的に設置される垂直梯子型設備。直線の「I型」や、最上部の手すりが斜め外側に張り出した「V型」があります。
  • 可動式・仮設足場タラップ:枠組足場や単管足場の内部に組み込むアルミ・スチール製の斜め階段。作業員が安全帯や資材を携行した状態でもスムーズに階層間を移動できます。

作業員の墜落・転落事故を防止するため、日本の足場タラップの安全基準は労働安全衛生規則(安衛則第526条・第552条等)や厚生労働省のガイドラインによって厳格に規定されています。

建設タラップの主要な構造・安全基準

  • 高さが2メートル以上の箇所へ通じる昇降路には、原則として安全な昇降設備を設置する義務がある。
  • 固定式垂直タラップで高さが7メートル(または5メートル)を超える場合は、墜落時の激突・落下を防ぐ防護柵(通称:背かご・安全ケージ)の設置が強く推奨・義務付けられる。
  • 仮設階段タラップの傾斜角度は通常30度〜45度程度とし、踏板幅は手荷物保持を考慮して規定値(一般に400mm以上)を確保する。
  • 踏板には確実な滑り止め加工(ノンスリップ加工・エンボス加工)が施され、両側または片側に高さ85cm以上の手すりを設置する。

ゼネコン関係者の証言によると、「従来のはしご昇降に比べ、踏板付きの足場タラップを全面採用した現場では、昇降時の足踏み外しヒヤリハットが大幅に減少した」というデータも報告されています。

渡辺 美咲
著者

渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。