映画『ちはやふる』上白石萌音の大江奏役が絶賛された理由と舞台裏

映画『ちはやふる』上白石萌音の大江奏役が絶賛された理由と舞台裏

映画『ちはやふる』上白石萌音の大江奏役が絶賛された理由と舞台裏を徹底追究! 知っておきたい トピックの裏側を分かりやすく展開します。

シリーズを通して、大江奏という少女が遂げた成長のグラデーションも見事でした。各部における彼女の役割と象徴的なシーンを振り返ります。

2016年に連続公開された『上の句』において、奏は「かるたを通じて古典を愛する仲間」と出会い、運動神経に自信がないながらも、専任読手(読み手)を目指すという自らの目標を見出します。初心者特有のぎこちなさから、仲間と共に勝利の喜びを分かち合うまでの表情の移り変わりは、観客が瑞沢かるた部に感情移入する最大のフックとなりました。

続く『下の句』では、ライバル校である藤岡東高校の綿谷新(新田真剣佑さん)や、孤高のクイーン・若宮詩暢(松岡茉優さん)の圧倒的な強さを前に揺れる千早を、精神的な言葉で支える「知の守護神」としての存在感を発揮します。「歌の意味を知れば、札が味方になってくれる」という奏の信念は、勝負に執着しすぎて視野が狭くなっていた千早の心を救う決定的な契機となりました。

そして2018年公開の完結編『ちはやふる -結び-』では、3年生となり後輩を迎える立場に。競技者としての成長に加え、将来の専任読手を見据えた所作や、かるた部の伝統を繋ぐ頼もしい先輩としての貫禄を見せつけました。卒業を控えた部室でのやり取りや、千早とのアイコンタクト一つをとっても、積み重ねてきた年月の重みが自然と滲み出る名演となっています。

森 瞳
著者

森 瞳

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