退部したことで佐々木が物語からフェードアウトしたかというと、決してそうではありません。むしろユニフォームを脱いだその後の佐々木は、精神的支柱として明青ナインを支える重要な存在へと変化していきました。
佐々木は退部後も野球部を見捨てることなく、達也の自宅を訪れて得意の手料理を振る舞い、疲弊するエースの体調面や生活面をサポートしました。さらに、新田由加(須見工業・新田明男の妹)がマネージャー補佐として加入した際にもサポート役として立ち回るなど、裏方としてチームに寄り添い続けます。
東東京大会のスタンドでは、誰よりも大きな声で明青学園にエールを送り続けました。グラウンドにいなくとも、心は常に達也たちと共にあったのです。プレッシャーに押し潰されそうな達也にとって、佐々木の屈託のない優しさと変わらぬ応援は大きな救いとなっていました。