事件が起きたのは、2006年(平成18年)9月28日の午後6時20分頃でした。兵庫県たつの市新宮町の閑静な住宅街で、学習塾からの帰宅途中だった小学2年生の女児(当時9歳)が、突如背後から近づいてきた人物に刃物で胸や腹など複数箇所を刺されました。
女児は重傷を負いながらも必死に助けを求め、近隣住民による迅速な救護と緊急手術によって一命を取り留めました。しかし、夕暮れ時の静かな町で起きた無差別とも思える凶行は、住民たちに凄まじい恐怖を植え付けました。
事件直後、兵庫県警捜査本部はのべ数万人規模の捜査員を投入。現場からの逃走経路や不審者情報の割り出しを進めましたが、凶器の発見や直接的な遺留物の特定が極めて困難を極め、事件は長期にわたり兵庫県たつの市の未解決事件として膠着状態に陥ることになります。この18年におよぶ空白の期間、被害者と家族、そして地域住民は拭いきれない不安を抱え続けてきました。