彼の真骨頂は、アクションの派手さだけに留まらない。伝説的な大ヒットドラマ『推奴(チュノ)』で見せた野性味あふれる推奴師の切ない情念から、『ボイス〜112の奇跡〜』での狂気と正義の狭間に揺れる刑事役まで、演じるキャラクターの幅広さは驚異的だ。
時代劇特有の重厚な殺陣から、現代劇における泥臭く泥にまみれた格闘スタイルまで、作品の世界観に応じて身体の使い方を完全に切り替える。感情の波をセリフではなく眼差しや呼吸音一つで表現する技術は、アジア屈指の演技派として国内外の監督たちから絶大な信頼を獲得している理由だ。