テック系を語る上で欠かせないのが、「X-Tech(クロステック)」という概念です。これは「既存の伝統産業」に「最先端テクノロジー」を掛け合わせ、産業構造そのものをアップデートする取り組みを意味します。
現在、急速な成長を遂げている代表的なクロステック領域と具体例は以下の通りです。
◆ フィンテック(FinTech:金融×テクノロジー)
フィンテックとは、FinanceとTechnologyを組み合わせた造語です。キャッシュレス決済、スマホ専業銀行、AIを活用した資産運用(ロボアドバイザー)、ブロックチェーンを用いた国際送金など、お金のやり取りを劇的に効率化するサービス群を指します。
◆ HRテック(HRTech:人事×テクノロジー)
人材採用や労務管理、タレントマネジメントをクラウドやAIで最適化する領域です。代表的なHRテック企業には、労務手続きを自動化するSmartHRや、採用DXプラットフォームを展開するビズリーチ(ビジョナル)などがあり、企業の働き方改革を支えています。
◆ エドテック(EdTech:教育×テクノロジー)
EducationとTechnologyの融合領域です。代表的なエドテック事例としては、生徒一人ひとりの理解度に合わせて出題内容が最適化されるAI学習教材「atama+(アタマプラス)」や、オンライン学習プラットフォームの「Udemy」などが挙げられ、教育格差の是正やリカレント教育を加速させています。
◆ ディープテック(Deep Tech:深層技術・科学技術)
大学や研究機関で生まれた高度な科学的発見や特許技術を基盤とする領域です。量子コンピューティング、核融合エネルギー、合成生物学、宇宙開発などを手掛けるディープテック企業は、人類共通の難課題(カーボンニュートラルや難病治療など)を解決するフロンティアとして世界的な投資を集めています。