てんどんまんが長年支持され続ける理由は、完璧なヒーローではなく「隙だらけの人間くささ」を持ち合わせている点に尽きます。
自画自賛を連発して調子に乗り、周囲の注意を無視して罠にかかり、中身を奪われてヘロヘロになる。これだけを見ればトラブルメーカーですが、助けてもらった恩を決して忘れず、困っている小さな村人を見かければ自慢のエビ天を分け与えようとする男気も持ち合わせています。この美点と弱点のギャップこそが、視聴者が親近感を抱く最大のフックとなっています。
古典劇の道化役(クラウン)のような役割を担いながら、同時に「相手を元気にする食の使者」としての矜持を失わないてんどんまんの生き様は、大人目線で見直しても惹きつけられる奥深さがあります。