藤浪投手の契約動向と年俸の推移は、MLB特有の実力主義の厳しさを物語っています。
渡米1年目のアスレチックス時代は年俸325万ドル(当時のレートで約4億3000万円)、2年目のメッツ時代は年俸335万ドル(約5億円)と、メジャー契約を勝ち取っていた時期は堂々たる好条件を結んでいました。しかし、メッツ退団後はメジャー枠が保証されないマイナー契約(スプリングトレーニング招待選手付き)や、出来高払いが手厚く設定されたインセンティブ重視の契約形態へとシフトしています。
マイナー契約の場合、3Aでの基本年俸はメジャー契約時と比べて大幅に抑えられますが、ひとたび40人枠およびメジャー26人ロースターへ昇格すれば、日割りでメジャー年俸が支払われる仕組みです。金銭的な安定よりも「メジャーのマウンドで通用することを証明したい」という藤浪の強い意志が、このハングリーな契約選択から鮮明に伝わってきます。