『THE FIRST SLAM DUNK』は、公開からわずか67日間で興行収入100億円を突破し、最終興行収入は約158億円を記録。2026年には第46回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞するなど、映画史に残る大ヒット作となった。
では、なぜ配信開始がここまで遅れたのか。配給関係者の証言によると、「井上雄彦監督サイドの“映画館で観てほしい”という強い意向」が最も大きかったという。実際、井上監督は公開当時のインタビューで、「バスケットボールの試合は、あの大画面と音響で体感してほしい」と繰り返し語っていた。この“劇場体験へのこだわり”が、パッケージ化や配信の遅れに直結したとされる。
また、興行的な成功が続いていたことも要因の一つだ。2026年夏には全国の映画館で特別上映が行われ、2026年にも応援上映やドルビーシネマ版の再上映が断続的に実施された。配信を急ぐ必要がなかった、というのが実情だろう。しかし、2026年に入り、『THE FIRST SLAM DUNK』のBlu-ray/DVD累計出荷本数が100万本を突破(2026年2月発売、オリコン調べ)したことを受け、いよいよ次の収益フェーズであるネット配信へと舵を切った形だ。